ふたつのリスク two risk 2003 6 30
世界には、ふたつのリスクがあります。
ひとつは、中国で、
ふたつ目は、中東です。
中東がリスクであることは、誰でも知っていますね。
中東、特に中東和平の問題です。
リスクがある限り、投資家は、そのリスクを嫌います。
投資家というものは、テロのリスクや、戦争のリスクを嫌います。
さて、なぜ、中国というかというと、
中国の人口は、10億人以上です。
人口が大きいということは、チャンスでもありますが、
リスクでもあります。
人口が、あまりに大きすぎると、
食糧とエネルギーの問題がでてきます。
国家の経営には、むずかしい理論がありますが、
しかし、その前に、食糧とエネルギーが、基本です。
国家の基本とは、食糧とエネルギーです。
人口が大きすぎると、食糧の確保とエネルギーの確保が、
大変な作業となります。
万が一、異常気象で、農作物が、不作続きとなると、
問題が発生します。
大河に巨大なダムを建設しました。
これが、異常気象の引き金にならないかと心配です。
しかし、中国では、巨大なダムが作るエネルギーがないと、
発展する経済が失速する可能性があります。
次にエネルギーの問題です。
具体的には、石油の問題です。
現在のところ、儒教の影響でしょうか、
質素倹約の生活を送っている人が多いですね。
しかしながら、もし、多くの人達が、欧米的な豊かさを求める時、
深刻なエネルギー不足の問題が発生します。
欧米的な豊かさを求める人達が、たとえ、人口の2割しか、いなくても、
2億人以上になります。
2億人というと、日本の2倍の人口です。
2億人が必要とする、石油などのエネルギー量は、巨大です。
こうしてみると、人口が大きいと、
食糧とエネルギーのリスクが発生することになります。